住む場所を選ぶときには、災害リスクを避けたい。
家を借りる・購入するといった場合には、その場所を選ぶことができる。交通の便がいい、教育環境がいい、という条件で探すことが多いかもしれない。
最近の災害の多さから、災害の少ない場所を探すこともあるだろう。インターネット上で、自然災害リスクを確認することができる。
「重ねるハザードマップ」が公開される
2018年12月18日、国土交通省のホームページに、「土地の成り立ちから、身のまわりの自然災害リスクを確認!」に関する情報が公開された。
国土交通省では、土地分類基本調査の5万分1地形分類図を、国土交通省ハザードマップポータルサイトの「重ねるハザードマップ」で確認できるようにした。
身のまわりの土地の成り立ちを簡単に確認できるようになる。
旧河道、谷底平野、段丘などの地形分類図が閲覧可能。
土地条件図、活断層図、洪水浸水想定区域など、詳細な情報も確認できる。
土地の成り立ちは、身のまわりの自然災害リスクを教えてくれる。
例えば、周囲が浸食により削られ周囲より高い「台地・段丘」では、河川氾濫のリスクはほとんど無いが、河川との高低差が小さい土地は注意が必要だ。
また、河川によって形成された「谷底平野」は、大量の雨が集中して降ると河川氾濫に注意が必要となる。
自然災害リスクが、不動産選びの重要な要素に
住む場所を選び、自然災害リスクを減らせば、生命や財産を守れる可能性が高まる。
建物に関しても、「住宅性能表示制度」に基づく評価書が確認できる場合がある。
自然災害リスクは、不動産選びの重要な要素となるだろう。