日本国内の不動産価格は、どのように推移しているのか。
不動産価格の推移は、ファイナンシャルプランニングに影響を与える。自分が購入・売却・相続する不動産の価格は変動する。また、REIT(リート)などの投資信託を通して、不動産に投資することもある。
長期的・全体的な推移は、国土交通省の資料で確認することが可能だ。
不動産価格指数(平成30年9月・第3四半期分)
2018年12月26日、国土交通省のサイト上で、「不動産価格指数(平成30年9月・第3四半期分)」が公表された。
不動産価格指数は、IMF等による国際指針に基づき、不動産市場価格の動向を表すものとして、国土交通省が作成している。
全国・地域別、住宅・商業用別の市場分析がなされている。
今回の公表分のポイントは以下のとおり。

(1)不動産価格指数(住宅)(平成30年9月分)
・ 平成30年9月分の全国の住宅総合は110.4(先月:112.1)
・ 住宅地は100.1(先月:102.7)、戸建住宅は101.5(先月:101.7)、マンション(区分所有)は138.9(先月:142.9)

(2)不動産価格指数(商業用不動産)(平成30年第3四半期分)
・ 平成30年第3四半期分の全国の商業用不動産総合は124.9(前四半期:123.2)
・ 店舗は139.4(前四半期:135.6)、オフィスは143.8(前四半期:133.4)、マンション・アパート(一棟)は135.2(前四半期:134.4)
住宅の購入、不動産投資の参考に
発表資料から、全国の不動産価格指数の推移をみる。住宅の不動産価格指数は、46か月連続で上昇しているという。
住宅の不動産価格指数について、グラフをみると、マンション価格の上昇が目立つ。住宅地・戸建て住宅は横ばいが続いているのがわかる。
また、商業用不動産では、店舗・オフィス・倉庫・マンションで上昇が続く。工場・工業地・商業地は、横ばいから緩やかな上昇がみられる。
住宅の購入、不動産投資の際に参考になるだろう。