複数の資産への投資時には、分散効果を高める『相関係数』に注目

金融資産運用設計

2021年6月17日、三井住友DSアセットマネジメントが、マーケットレポート「複数の資産への投資時には『相関係数』に注目」を発行した。

資産価格の『相関係数』とは、値動きの連動性の強さを表す指標。

1から-1の間の数値を取る。

全く同じ動きをするなら1、全くの無関係なら0、反対に動くなら-1となる。

このことは、投資対象を分散して、リスク・変動幅を小さくすることに利用可能だ。

『相関係数』が1未満の資産を組み合わせると、ひとつの資産の価格が下落したときにその他の資産が別の動きをする。

つまり『相関係数』が相対的に低い資産を組み入れることによって、リターンあたりのリスクを下げることが可能となる。

図表は、米国株との『相関係数』(月次ベース、5年)。

米国社債と株式関連は、総じて米国株との『相関係数』が高い。

一方、不動産に投資する世界リートをみると、『相関係数』が一段低くなる。

米国株と組み合わせてリスクを低くするのであれば、図表のなかでは、米国社債や他国の株式より世界リートに投資するのが合理的となる。

分散投資がリスクを下げる仕組みを知っておけば、投資信託を比較する際に役立つ。

投資対象がどのように分散されているかみることで、期待されるリターンとリスクの加減がイメージできるだろう。

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