不動産の”物件情報データセット”を学術研究へ提供開始

不動産運用設計

2020年12月15日、NII(情報・システム研究機構 国立情報学研究所)とアットホームが、学術研究分野でのデータ活用促進に向けた提携について発表した。

NIIは、大規模な実データと最先端情報技術を活用した、データサイエンス研究に取り組む学術総合研究所。

アットホームは、不動産情報メディア・不動産業務ソリューションなど、不動産情報サービスを展開する企業。

今回の提携により、アットホームの不動産情報ネットワークへ公開された不動産物件情報データ「アットホームデータセット」を大学等の研究者に無償提供することになる。

既存住宅の募集賃料や販売価格に関する推移、自然災害リスクが不動産価格に与える影響、不動産市場への地理的影響の関連性の検出など、学術分野の研究に利用される。

今回提供する「アットホームデータセット」は、アットホームの不動産情報ネットワークへ2015年1月~2019年12月に公開された不動産物件情報データ。

公開対象期間は、2015年1月1日~2019年12月31日の5年間分。

47都道府県の賃貸居住用、賃貸事業用、売買居住用が対象。

データの項目は、 賃料または価格、物件概要(面積・間取り・構造・築年等)、立地(所在地・最寄り駅等)、諸設備などとなっている。

データセットは、企業・個人につながる情報やその利用履歴などの個人情報を一切含んでいない。

利用申請に基づく審査を経て許可をした大学および公的研究機関にのみ、NIIの「情報学研究データリポジトリ(IDR)事業」を通じて提供される。

最近では、さまざまな分野でデータの活用が進んでいる。

マネーに関しては金融商品や保険、不動産などがある。

ユーザーはデータを提供することになるが、その分、恩恵を受けられるようにしたい。

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