何のために働くのか。
一般的には、自己実現や社会貢献と答えることがある。
しかし、お金と人生について考えれば、収入のためと答えることもできる。教育・住宅・老後などの資金を貯蓄するには、生活費以上の収入が必要だ。
若手社会人への調査に、興味深い結果がある。
「仕事のモチベーション」に関する調査

2018年12月13日、東京未来大学は、「仕事のモチベーション」に関する調査の結果を公表した。
調査期間は、2018年11月9日~12日。転職経験の無い社会人3年目の男女を対象に、ウェブでのアンケートを実施。300人から有効回答を得ている。
このなかで、「仕事に対するモチベーションが上がるのはどのような状況であるか?」という質問がなされた。
その結果、「給与が上がる」「休暇が取得できている」が約6割近くを占めることがわかっている。
この結果については、
「『給与が上がる』『休暇が取得できている』の数値がほかより非常に高いため、主要なモチベーションの要因となってしまっている可能性が考えられます。
仕事のやりがいを追及するより、生活していくため、プライベートを充実させるために働いているという、若手社員の現実的な側面がうかがえる結果となりました。」
と、ややネガティブな分析がなされている。
給与の上昇は、人生のキャッシュフロー改善
調査からは、若手社会人の仕事へのモチベーションが「給料が上がること」にあるとわかる。
ライフプランを考えるうえでは、収入が増えることで、貯蓄や投資が可能になるのが大きい。それが、さまざまなライフイベントの実現や充実につながる。
毎日の生活でも、消費の選択肢が広がる。奨学金の返済が重ければ、モチベーションも下がりそうだ。
人生のキャッシュフロー改善を、仕事のモチベーションにしても良いのではないだろうか。