「親の介護」について、いつからどう準備するべきか。
「団塊の世代」が、75歳以上をむかえることは”2025年問題”と呼ばれている。平均寿命と健康寿命の差は、10年前後。親の介護について、時間やお金のやりくりが必要となる人が増えそうだ。
現在の40代は、親の介護についてどう考えているのか。アラフォー世代の、子育て・キャリア・マネー・暮らしなど、さまざまな“不安”に関する調査が行われている。
「親の介護」をテーマにアラフォー世代を調査
2018年12月21日、株式会社オールアバウトは、「親の介護」をテーマとした調査の結果を公表した。
調査期間は、2018年11月19日~22日。インターネット上で実施された。介護経験者663人と介護未経験者のアラフォー世代443人を対象に調べている。
介護に関しては、お金・役割分担・仕事の両立などさまざまなトピックがある。
それぞれについて共感度をたずねた調査について、結果を見てみたい。
共感度が低かったのは、「親を介護施設に入れるべきではない(23.1%)」「介護は主に長男や長女がするべき(18.4%)」など。
「親世代で言われがちなこのような価値観は、現在のアラフォー世代にはない事がわかる」という。
一方で、共感度が最も高かったのは、「介護の費用は親のお金が足りなければ自分で出すべき」で、約7割が「そう思う」と回答。介護費用の不足は自分たちの家計で補填するべきという意向。
次いで「役割分担などは介護が始まってから家族で話合うべき」が66%となっている。
また「親が寝たきりになったら離職も考える必要がある」と4割が回答。寝たきり状態となった場合仕事を継続するのが難しいと考える人も多くいることがわかる。
この結果について、All Aboutの専門家は、いずれも「推奨できない」と回答しているという。
お金の準備や介護の分担、制度の利用をイメージ
調査では、親の介護のために、お金を出したり離職をしたりという考えの人が多いことがわかる。
調査結果には、専門家の意見が付されている。「介護に使える資産を、親と話すべき」「介護の分担を、家族と話し合う必要」「介護保険や介護休暇など、制度の利用」といった解説が参考になりそうだ。
介護期間がどれくらいになりそうか、どれくらいのお金がかかりそうか見積もることが必要かもしれない。40代から考えておけば、お金の準備や介護の分担、制度の利用などがイメージ通りに実現できるだろう。