不動産を購入する際、売却時の資産性に配慮しながら購入を検討している人の割合は

不動産運用設計

2019年6月24日、リニュアル仲介が、「購入不動産の立地に関するアンケート」の結果を公表した。

リニュアル仲介は、「物件提案ロボ」を提供する企業。

調査期間は、2019年6月7日~11日。物件提案ロボ利用者に、621名から回答を得ている。

今回の調査は、不動産を購入する際に、どの程度の人が売却時の資産性に配慮しながら購入を検討しているか調べたものだ。

画像はプレスリリースより引用

調査ではまず、「自宅を購入する場所は、どちらを優先させますか?」とたずねた。

選択肢は、

①通勤・通学に便利、子どもの学区域、昔から住んでいるなど、自分のライフスタイルを優先に立地を考える。

②売却時に値段が下がりにくいなど、リセールバリュー(売却時の価格)を優先させて立地を考える。

の2つだ。

結果、ライフスタイル優先の人が、リセールバリュー優先の人を大きく上回った。全体の2/3の人がライフスタイル優先と回答している。

画像はプレスリリースより引用

次に、”ライフスタイル優先派”と”リセールバリュー優先派”で分けて、「駅からの許容徒歩分数」を調べた。

結果、徒歩10分まで許容すると回答した人が、ライフスタイル優先派が45%に対して、リセールバリュー優先派は57%と、10ポイント以上多くなった。

リセールバリュー優先派が、駅からの距離を重視していることが分かるという。

既存住宅流通市場を活性化する施策

国は、既存住宅流通市場の活性化に向けた施策をいくつか行っている。

既存住宅売買瑕疵保険の普及」や「重要事項説明書への建物状況調査の実施の有無の表示」、「安心R住宅」などだ。

調査からは、不動産を購入する際、リセールバリュー(売却時の価格)を優先する人が少ないのが分かった。

結婚や子どもの誕生、子どもの独立や老後など、家を住み替える機会は何度かある。

売却で十分な資金が得られれば、住んでいた家を売って、別の家を買うという選択が可能となるだろう。

不動産購入では、将来において売却する際の価値についての視点も必要かもしれない。



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