リタイアしたシニアは、何にお金を使うのか。
老後の資金計画を考えるとき、さまざまな支出を想定する。基本生活費以外にも、住宅のリフォームや旅行がそこに含まれるかもしれない。
それを目標に、公的年金・企業年金・個人年金、貯蓄や退職金を準備することになる。
シニアの支出には「孫への出費」というジャンルもある。シニアの生活意識調査で、具体的な金額を見てみたい。
「シニアの生活意識調査」
2018年11月15日、ソニー生命保険株式会社は、「シニアの生活意識調査」の結果を公表した。
調査は、2018年10月5日~9日の5日間、インターネットリサーチで実施されている。全国のシニア(50~79歳)1,000名の有効サンプルを集計した。
孫がいるシニア(337名)に、孫との関係について聞いている。
画像はプレスリリースより引用
その結果、孫のために1年間で使った金額は平均128,269円、昨年より12,210円増加ということがわかった。
数値の範囲で見ると、「5万円~10万円未満」(21.8%)という回答が多い。だいたいの目安になりそうだ。
画像はプレスリリースより引用
項目では多い順に、「おこづかい・お年玉・お祝い金」(75.1%)、「一緒に外食」(53.1%)、「おもちゃ・ゲーム」(41.2%)となっている。
昨年との比較では、「一緒に外食」「一緒に旅行・レジャー」の上昇が目立つ。
そのほかの項目では、多い順に「衣類・ファッション」「本・絵本」「七五三・成人など」「シューズスパイクなどスポーツ用品」「ランドセル・机など学用品」「こいのぼり・ひな人形など」があった。
1年間で使った金額は平均128,269円ということであれば、月に1万円程度ということになる。
老後の準備資金には”孫への出費”も
老後の準備資金には、リフォームや旅行だけでなく、孫への出費の分も用意しておきたい。
調査を見ると、「おこづかい・お年玉・お祝い金」以外にも、「一緒に外食」「一緒に旅行・レジャー」の項目が上昇している。老後の生活が楽しみになりそうだ。
金額が平均12万円程度なので、リタイア後に始める仕事の収入を充てるというのも、いいかもしれない。