住宅を購入するタイミングはどうするか。
個人や家族のライフステージには、いくつかの転機がある。住宅の購入は、一つのライフイベントだ。就職、結婚、出産など他のイベントとの関係も深い。
注文住宅の建築者・検討者を対象とした調査から、傾向をみてみたい。
検討開始タイミングは、”出産””消費税”
2018年12月4日、株式会社リクルート住まいカンパニーは、「2018年 注文住宅動向・トレンド調査」の結果を公表した。
対象は、注文住宅の建築者・検討者だ。
建築者(全国)の建築費用は平均2,807万円。
検討者(全国)のうち、「土地なし」の割合は62.8%。
土地取得の相談先は「建築会社に相談した」が最も高く55.9%。
家づくりを考えたきっかけは、「消費税が上がる前に建てたいと思った」(18.0%)が、対前年で7.9ポイント増加。
「10%の消費税増税に伴う住宅に関する経過措置」を知っている人(名称認知)が67.2%。
税制の変更が、タイミングに影響を与えているようだ。
また、調査では「共働き世帯」にも着目している。
共働き世帯(子どもあり)は住宅購入の検討開始タイミングとして、「出産」時点が多い。共働き以外世帯(子どもあり)とくらべ、3.7ポイント高い。
入居したいタイミングにおいては「子どもの保育園入園」が5.6ポイント高い。
建築エリア選びの重視項目として、「保育園に入りやすい自治体である」が9.5ポイント高い、という結果も出ている。
「子育て」期間を、働きやすく育てやすいエリア・家で
調査をみるとライブイベントとしては、出産が購入検討のタイミングになっているようだ。
入居タイミングは、保育園への入園。場所も、保育園に入りやすい自治体、など子どもとの関連が深い。
ライフステージを考える上で重要な「子育て」期間を、働きやすく育てやすいエリア・家で過ごしたいという考えの表れだろう。