老後には、どんな不安やトラブルがあり得るのか。
日本では、2010年に超高齢社会へ突入した。65歳以上の人口が全人口に対して、21%を超えている。自分が年を取ったり、周囲が高齢化したり、老後の問題にかかわることが多くなるかもしれない。
老後に起こりやすいとされるトラブルには、どんなものがあるのだろうか。
老後の意識に関するアンケート調査
2019年1月11日、日本法規情報株式会社が、「老後の意識に関するアンケート調査」について発表した。
同社が運営する、相続・遺産問題相談サポート、年金相談・老後相談サポート、遺言問題相談サポートやアンケートの情報をもとにしているという。
調査期間は、2018年11月12日~26日。回答者は、620人(男性:305人、女性:315人)となっている。
調査では、「相続や年金問題など、老後に起こりやすいとされるトラブルに、巻き込まれたことはあるか」と質問している。
結果、「経験がある」と回答した人が6%。「自分はないが、身の回りで聞いたことはある」と回答した人が26%、「自他共にない」と回答した人が68%となった。
「経験がある」、「自分はないが、身の回りで聞いたことはある」の2項目を合わせると32%。
およそ3人に1人がトラブルに巻き込まれたことがあることになる。
また、「それはどんなトラブルだったか」についても調べている。
結果、「相続」と回答した人が62%だった。
以下、「不動産」と回答した人が14%、「病気・入院・介護」と回答した人が8%、「生活費」と回答した人が8%、「終活(葬儀やお墓など)」と回答した人が5%となっている。
不安をなくすには、トラブルへの備えが重要
調査では、相続に関するトラブルが多いのがわかる。
不動産や株式、死亡保険などの資産を把握しておく必要があるかもしれない。子や親族との話し合い、遺言で準備ができる。また、信託銀行の活用も考えられる。
不安やトラブルへの対策は、計画的な準備を続けることが第一となるだろう。