安定志向は共通。プライベート重視・出世志向が、若い世代で高い。平成元年と平成30年の比較

ライフプランニング・リタイアメントプランニング

人の考えは、個人によって違う。しかし、背景となる社会は、それぞれの世代が共通に持っている。

ライフスタイル、ライフプランの元になる考え方。これは世代によって、傾向がみられるようだ。

知っていれば、世代ごとの雰囲気に合わせて対応できるかもしれない。

平成元年と平成30年の、新卒社会人を比較した調査が行われている。

「仕事観に関する調査」

2019年2月20日、アデコ株式会社が、「仕事観に関する調査」の結果を公開した。

調査期間は、2018年12月15日~27日。日本全国の、平成元年に新卒で社会人になった男女、および平成30年に新卒で社会人になった男女を対象に調べている。

サンプル数は、平成元年の新卒社会人1,000名(男性:524名、女性:476名、)、平成30年の新卒社会人1,000名(男性:443名、女性:557名)だ。

二つの世代の間で、共通する仕事観・異なる仕事観があるようだ。

画像はプレスリリースより引用

「安定した大手の企業と、今後伸びそうな新しい企業のどちらで働きたいか」という質問を行っている。

どちらのグループでも7割近くが「安定した大手の企業で働きたいと考えていた」と回答した。

 

画像はプレスリリースより引用

「一つの企業でずっと働いていたいと思っていたか」という質問では、平成30年でやや減少した。

画像はプレスリリースより引用

「仕事とプライベートに関する意識」では、平成30年で、プライベート重視が増加している。

画像はプレスリリースより引用

「出世に対する考え方」をたずねると、平成30年新卒組で、出世欲が高いのがわかった。

画像はプレスリリースより引用

「同期には負けたくない」と考えるのも、平成30年組で多い。

画像はプレスリリースより引用

調査では、男性が「主夫」になるという考えについて、平成30年新卒組の男女にたずねている。

結果、男性は6割以上が「主夫になっても構わない」と回答したのに対し、女性は約6割が「配偶者には主夫になってほしくないと思う」と答えた。

若者の間では女性の方が「主夫」という働き方に対して否定的な考えを持っていることが分かる。

二つの世代で、安定志向は共通するようだ。プライベート重視・出世志向・同期との比較が、若い世代で高いという違いがでている。

女性は「主夫」には否定的だ。共働きや主婦のほうが、現実としてイメージしやすいのかもしれない。

今の社会的背景を、映し出していると言えそうだ。

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