遺言書自動作成サイトがβ版サービス開始。“相続法”は約40年ぶりに変わる

相続・事業承継設計

2019年5月8日、Documentary Technologiesが、「遺言書.com」のβ版サービス開始を発表した。

「遺言書.com」は、遺言書を作成するための案を自動生成するプログラムを稼動するウェブプラットフォームだ。

日本では、遺言書を準備している方の割合は、欧米諸国を比較して少ないという。一方で、遺言があれば、揉めずに済んだはずの遺族間の問題は多い。

従来、遺言書を作成しようと思うと、本を参考にして自分なりにつくるか、お金を出して法律事務所や公証役場に相談するしかなかった。

遺言書ドットコムでは、遺言に必要な財産の情報と相続する人の情報、その振り分けを設定するだけで遺言書案が無料で作成できる。

会員登録をすると、作成途中でも保存でき、いつでも登録された情報を変更し、遺言書案を出力することが可能だ。

“相続法”は約40年ぶりに変わる

“相続法”が、約40年ぶりに変わった。

政府広報オンラインでは、概要が説明されている。

主なポイントは4つ。

・配偶者居住権を創設

・自筆証書遺言に添付する財産目録の作成がパソコンで可能に

・法務局で自筆証書による遺言書が保管可能に

・被相続人の介護や看病で貢献した親族は金銭要求が可能に

また遺言には3つの種類がある。

・自筆証書遺言:遺言者自身が遺言書を作成する(手書き・日付・氏名と押印・訂正の方法などに注意が必要)

・公正証書遺言:公証役場で公証人に作成してもらう遺言

・秘密証書遺言:公証人に遺言書の存在証明だけを依頼する形式

相続や遺言にはさまざまなルールがある。ルールの確認と注意が必要となるだろう。



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