非正規雇用の「給与に関する業種別企業調査」。非正規雇用の現状と課題とは

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2019年7月5日、マイナビが、非正規雇用の「給与に関する業種別企業調査」を発表した。

調査期間は、2019年5月10日~20日。直近半年間以内に非正規雇用の採用業務に携わった20歳~69歳の男女を対象に、1,519名の有効回答を得ている。

調査によると、直近半年間の給与変更について、アルバイトの給与は「上げた」が5割弱、派遣社員、契約社員の給与は「変わらない」が5割超えだった。

調査では、「非正規社員の給与を上げた理由をすべて回答ください。」という質問を行っている。

給与を上げた理由として挙がったのは、「人材確保が難しくなったため(アルバイト:69.2%、派遣社員:64.9%、契約社員:64.8%)」がもっとも多かった。

次いで「既存社員のモチベーションアップのため(アルバイト:36.9%、派遣社員:38.7%、契約社員:44.3%)」が多かった。

ほかに、派遣社員や契約社員で多かったのが、「正社員との不合理な待遇改善のため」。

人手不足による賃金上昇のほか、モチベーションアップと、正社員との不合理な待遇差の改善に注力しているのが分かる。

「非正規雇用」の現状と課題とは何か?

厚生労働省のサイトには、「正社員転換・待遇改善に向けた取組」というページがある。

その中から、「非正規雇用」の現状と課題についての資料をチェックしたい。

非正規雇用の増加、55歳以上での非正規労働者の増加など、増加傾向が注目されている。

また、正社員として働く機会がなく、非正規雇用で働いている者(不本意非正規)の割合は、非正規雇用労働者全体の12.8%(平成30年平均)。この点も課題と考えられているようだ。

非正規雇用労働者は、正規雇用労働者に比べ、賃金が低いという課題も取り上げている。

このほか「事業所における教育訓練の実施状況」から、正社員以外に教育訓練を実施している事業所は、計画的なOJT、OFF-JTのいずれも、正社員の約半数となっているのも、問題のようだ。

非正規雇用も、賃金が上昇し、教育訓練が受けられ、正社員化やキャリアアップの道が開かれれば、ネガティブな見方が減っていくのかもしれない。



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