松井証券が、2019年12月21日(予定)からの「貸株サービス」拡充を発表した。
「貸株サービス」は、顧客が保有する株式を証券会社に貸し付けることで、その対価として貸株金利を受け取るサービスのこと。
今までは、サービスの対象を現物株式に限定していた。
今回の拡充では、信用取引口座を持つ顧客にも提供範囲を拡大。信用取引の担保としている株式(代用有価証券)を活用して貸株金利を受け取ることができるようにする。
サービスの特徴をいくつか挙げる。
・代用有価証券も貸し付け可能、貸付中も原則80%で担保評価
・貸株金利の下限は0.2%
・貸株サービスを利用する場合、株主優待や株主総会の議決権を取得できない。しかし、事前に一旦返却する設定することで、株主優待や配当金の自動取得が可能
注意すべき点もある。
・貸出先が破たんした場合、期日までに返却されないリスクがある
・貸株サービスで貸し出す株券等は、分別管理の対象外となり、投資者保護基金による保護の対象とならない
・株券等を貸し出した場合に受け取る配当金相当額は雑所得となり、配当所得には該当しないため、配当控除の対象とならない
個別銘柄の株式で資産形成を行う場合、「貸株サービス」を使えば、設定により株主優待や配当金と貸株金利の両方を受け取ることが可能だ。貸株の返却が遅れるリスクはあるが、投資の効率を高める効果が期待できる。
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