二世帯住宅、3つのタイプと採用の目的とは

不動産運用設計

2019年12月12日、エニワンが、「二世帯住宅に関するアンケート調査」の結果を公表した。

調査期間は、 2019年11月28日〜12月1日。 2年以内に二世帯住宅を建てた人(その家族)を対象に、1,097人について調べている。

国土交通省が2013年に実施した「住生活総合調査」によると、2011年に起こった東日本大震災以降、「親、子などとの同居・隣居・近居」の割合が、過去5年間と比べ倍増しているという。

二世帯住宅には大きく部分共有型、完全同居型、完全分離型の3つのタイプがある。特徴は次のとおり。

・部分共有型…玄関やLDKなど住まいの一部を必要に応じて共有するタイプ

・完全同居型…玄関やLDK、浴室など住まいの多くの部分を共有するタイプ

・完全分離型…玄関から浴室まですべてを分離し、各世帯が完全に独立しているタイプ

調査ではまず、「二世帯住宅のタイプを教えてください」と質問した。

結果、『部分共有型(43.4%)』との回答もっとも多く、次いで、『完全同居型(31.3%)』『完全分離型(25.3%)』とつづいた。

「なぜ部分共有型を採用したのか教えてください」との質問では、『建築費用が抑えられる(40.0%)』との回答がもっとも多く、次いで『税金の軽減ができるため(22.1%)』『距離の近い暮らしができる(18.7%)』『なにか起きた際に対応できるため(18.5%)』がつづいている。

具体的にどこを共有しているのか聞いたところ、『玄関(46.9%)』がもっとも多く、次いで『キッチン(28.2%)』『お風呂・トイレ(22.9%)』という結果になった。

「なぜ完全同居型を採用したのか教えてください」との質問では、『建築費用が抑えられる(44.4%)』がもっと多く、次いで『税金の軽減ができるため(24.0%)』『将来一世帯となる可能性を考えて(18.4%)』『何か起きた際に対応できるため(13.2%)』の順。

「なぜ完全分離型を採用したのか教えてください」と聞いたところ、『プライバシー確保のため(71.8%)』がもっとも多く、次いで『水道、光熱費を分けて把握できるため(10.5%)』『税金の軽減ができるため(8.7%)』『何か起きた際に対応できるため(8.7%)』とつづく結果となった。

災害が増える時代、住宅購入の際には家族の考え方・ライフスタイルに合わせ、近居や同居も検討する必要があるようだ。二世帯住宅には3つのタイプがあり、建築費用や暮らし方などの面から適切に選択するのが良いだろう。

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