2020年7月31日、厚生労働省が、就職氷河期世代の方向けの「短期資格等習得コース」事業開始を発表した。
「短期資格等習得コース」事業では、短期間で資格が取得でき、職場実習を組み合わせた出口一体型の訓練を行うものだ。
一般的な訓練期間よりも短い1~3か月程度の期間で実施される。
また、仕事や子育てなどを続けながら受講しやすい夜間や土日、eラーニングなどの訓練も提供する。
このコースは、職業訓練受講給付金の給付対象となる訓練ですので、支給要件に該当する場合、給付を受けることが可能だ。
厚生労働省では、令和4年度までの3年間で10,000人以上に訓練を実施する計画だという。
訓練を実施する11の団体は、IT、運輸、建設、農業などの業種。
各団体では、準備が整い次第、順次募集を開始する予定となっている。
本事業の対象となるのは、以下の1~3および4または5に該当する人だ。
1.基準日において、35歳以上55歳未満の人
2.基準日において、離職している(学校を卒業して就職していない場合も含む)又は、非正規雇用として働いており、正社員などの安定した雇用を希望している人
3. 公的職業訓練や求職者支援訓練などの職業訓練、教育訓練を現在受講していない、または受講する予定のない人
4. 以下のいずれかに該当する人
(1)基準日から直近1年間に正社員として雇用されたことがなく、直近5年間においても正社員経験が通算1年間以下の人
(2)直近1年間において、臨時的・短期的な就業と失業を繰り返すなど、不安定就労の期間が長い
(3)直近1年間において、非正規雇用の就業経験が多い、あるいは就業後の就業期間が短いなど、安定した就労の経験が少ない
5. 業界団体傘下企業等が雇用する非正規雇用労働者の人
就職氷河期世代に向けた、資格取得や正規雇用を支援する、公的な施策が始まっている。
今回の施策で対象となる年齢は、35歳以上55歳未満。
これからのキャリアやライフプランを、新たに見直すきっかけとなるかもしれない。
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