2021年7月5日、リクルートワークス研究所が、「Works Index 2020 日本の働き方、5年の進展」を発表した。
リクルートワークス研究所は、リクルートの人と組織に関する研究機関。
全国約5万人の同一個人の就業実態を毎年追跡調査し、日本における働き方について独自に指標化した「Works Index」を公表している。
そして今回、2016年から2020年まで5年分の変遷を分析し、日本における働き方の3つの進化と3つの課題をまとめた。
「Works Index」は、個人が生き生きと働き続けられている状態かどうかを示す5つの指標だ。
2016年から2020年までで、「就業の安定」「生計の自立」「ワークライフバランス」「ディーセントワーク」の4つの指標で水準が上昇した。
その一方で、「学習・訓練」が2020年に大きく下降している。
調査から導かれた、日本の働き方に関する「3つの進化」と「3つの課題」は以下のとおり。
■3つの進化
労働時間の短縮化が進む
非正規の処遇改善が進む
女性とシニアの就業の安定化が進む
■3つの課題
自律的な学びは定着せず
勤務時間の自由度は低下し、業務負荷は高まる
職場におけるハラスメントが表面化する
仕事と収入は、お金の問題を考えるうえで、基礎的な要素だ。
今回の調査では、この5年で、「就業の安定」「生計の自立」「ワークライフバランス」「ディーセントワーク」といった項目の改善がみられた。
ワークライフバランスは改善し、仕事と収入は女性やシニア、非正規など広い範囲で安定する方向へ動いているようだ。
課題としては、自律的な学習や訓練による、より高い収入を目指すキャリアの構築などが挙げられる。
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