20代投資家の3人に1人は、”今年、投資デビュー”

金融資産運用設計

2021年12月15日、スパークス・アセット・マネジメントが、「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2021」の結果を公表した。

調査期間は、2021年11月22日~24日。全国の20~79歳の投資経験者(日本株式、外国株式、公社債、投資信託、REIT、金・プラチナなどの金融資産への投資経験がある人)を対象に、1,000名の有効サンプルを集計している。

まず全国の20~79歳の投資経験者1,000名(全回答者)に、現在の投資状況について聞いている。

その結果、“現役投資家”(「現在、投資をしている」と回答した人)は86.2%だった。

次に、投資の経験年数を聞いたところ、現役投資家(862名)では、「今年、投資を始めた」が15.9%となった。

年代別にみると、「今年、投資を始めた」は20代32.8%と高くなっているのが目立つ。

現役投資家(862名)に、現在投資している金融資産を聞いたところ、「日本株式」(66.2%)がもっとも高かった。

昨年の調査結果と比較すると、「投資信託(REIT以外)」は2020年50.8%→2021年56.3%と5.5ポイント上昇している点が注目される。

近年注目されている投資サービスについて質問すると、投資家の“ポイント投資”利用率が40%と高い。

30代・50代投資家では、昨年より10ポイントを超える大幅上昇となっている。

全回答者(1,000名)に、来年以降の日本経済の成長のために必要だと思うことを聞いた。

その結果、「新型コロナウイルス感染症の収束」(53.2%)がもっとも高くなっている。

次いで、「持続的な賃金上昇」(44.7%)、「新しい働き方の定着(副業・兼業やテレワークなど)」(41.7%)、「デジタル人材・デジタル産業の育成」(32.2%)、「AI・ロボットの普及」(24.6%)などがつづいた。

全回答者(1,000名)に、“今後、長期的に成長の期待が持てそうだ”と感じる市場(産業)を聞いたところ、「知能化技術(AI・自動運転車など)」(38.1%)がもっとも高かった。

以下、「先進医療(再生医療・遺伝子治療など)」(35.8%)、「環境エネルギー(水素燃料など)」(34.8%)、「ロボット工学(家庭用・産業用ロボットやドローンなど)」(31.1%)、「情報・通信技術(IT/ICT)」(28.3%)などが挙げられた。

老後資金など、長期的な資産形成は、投資信託を利用して20代など若いうちからスタートするのが有利となる。

手軽なポイント投資を、スタートのきっかけに出来るかもしれない。

投資家の声を見ると、2022年における経済全体の流れとしては賃金上昇やデジタル化、個別の市場としてはAIや再生医療、水素燃料といったところに注目が集まっているようだ。

まずは家計の収支を黒字にし、手取りの2割を貯蓄に、そのうちいくらかをインデックス投資に、さらに余裕があれば個別市場への投資に回せるような態勢を作りたい。

★そのほかのニュースは@igawasin5でチェック。注目newsのヘッドラインをtweet。

過去の関連記事

「投資信託のリスク・リターン・コスト」をランキング。”NISA銘柄”の比較調査

auじぶん銀行、初心者向け動画「クイズで学べる!サクッと投資アカデミー」を公開

タイトルとURLをコピーしました