報酬体系で、アドバイスの方向性は変わるか。売買手数料連動のコミッションと、資産残高連動のフィー

ライフプランニング・リタイアメントプランニング

FPの報酬については、「コミッション」や「フィー」といった言葉を使うことがある。

金融商品の売買ごとに得る「コミッション」。顧客の資産残高に応じて報酬が決まる「フィー」。アドバイスが顧客のためになるにはどちらがいいのか。

フィー型の報酬体系を導入した、証券会社がある。

売買手数料ではなく、預かり資産残高に連動した報酬体系

画像はプレスリリースより引用

2018年11月22日、楽天証券株式会社は、IFA向けに「管理口座コース」提供を始めると発表した。

楽天証券のサイトに、IFAについての説明がある。

今回発表された「管理口座コース」では、売買手数料を従来よりも安く、または0円となる。顧客は、預かり資産残高に一定の率を乗じた額を、証券会社に管理口座料として支払うことになる。

IFA(Independent Financial Advisor)は、金融機関から独立して活動する資産運用コンサルタント。活動には、一種または二種の外務員資格(正会員)が必要となるようだ。

売買手数料はIFAの報酬計算対象とならない。預かり資産残高に連動して、IFAの報酬が増減する仕組みだ。

顧客の資産残高が増えればIFAが受け取る報酬が増え、減少すれば報酬も減ることになる。

報酬体系とアドバイスの方向性

証券会社の顧客は、売買ごとに手数料を支払うことが多い。

今回発表された「管理口座コース」では、預けた資産の大きさによって決まる管理口座料を支払うことになる。

独立して営業活動を行うIFAの報酬も、コミッション型からフィー型になる。

報酬体系によって、アドバイスの方向性が変わるかもしれない。

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