NISA口座を即日で開設、同日に買付け可能に。取引同様、制度上の手続きにもスピードが求められる

金融資産運用設計

NISA(少額投資非課税制度)の利便性が増している。

株式や投資信託の、配当や譲渡益には所得税・住民税がかかる。軽減税率が終了し、現在では20.315%の税率になっている。年間の投資額120万円を上限に非課税となるのが、NISAだ。

この非課税口座の利用が、便利になる。

NISA口座を即日で開設、同日に買付け可能

画像はプレスリリースより引用

2018年12月17日、株式会社SBI証券は、「簡易NISA口座開設」の受付開始を発表した。

2019年1月から始まる「簡易NISA口座開設」制度に対応する。

金融庁の「平成30年度税制改正について」には、「NISAの口座開設申込時における即日買付けの実現」についての記述がある。

これまで、NISA口座の開設数は増えている。その一方で、降一度も買付けが行われていない口座が相当数にのぼるなど、稼働率の向上に課題があった。

その理由として、投資家がNISA口座の開設を申し込んでも、当日には買付けがでない(二重口座でないことの確認が必要)ことが挙げられている。

解決策として、税務署での確認手続き前に、NISA口座を開設できるにようにした。

NISA口座を即日で開設し、同日に買付けることが可能だ。

約3週間かかっていた従来の口座開設方式と比べて大幅に所要期間が短縮され、速やかに取引を開始できる。

税務署は、事後的に二重口座の確認を行い、結果を金融機関に連絡。仮に、二重口座であった場合には、金融機関は、NISA口座で買付けていた商品を、開設当初に遡及して一般口座へ移管する。

取引同様、制度上の手続きにもスピードが求められる

投資では、タイミングが重要な場合がある。市場全体が下がった時など、チャンスと見る人も多いだろう。

その時に、非課税枠を利用しようと思っても、数週間先となると市場の状況も大きく変化している可能性もある。

取引がインターネット上でできるため、制度上の手続きにもスピードが求められることになるだろう。

タイトルとURLをコピーしました