インスペクション・瑕疵保険・安心R住宅の認知度は。不動産に関するアンケート調査

不動産運用設計

ライフプランでは、住宅についての選択が問題となる。

どこに住むのか、賃貸か購入かといった基本的な問題についえ考える人は多いだろう。

購入する場合でも、新築か中古かという選択肢もある。既存住宅に関しては、インスペクション・瑕疵保険・安心R住宅といった新しい用語に関する知識が必要かもしれない。

不動産に関するアンケート調査で、認知度が調べられている。

不動産に関するアンケート調査

2019年1月29日、全宅連・全宅保証が、”不動産の日アンケート”の結果を公表した。この調査は、毎年9月23日の「不動産の日」にちなんで実施されている。

不動産の購買傾向や、不動産の保有志向、安心して住宅を購入または売却するための基礎知識の実態をしらべた。

調査期間は、2018年9月21日〜11月30日。日本国内全域の20歳以上の男女を対象に、インターネット調査で実施。18,601件の有効回答を得ている。

画像は”不動産の日アンケート”より引用

調査では、持ち家か賃貸かどちらを好むか調べている。

持家派は80.5%と全体の約8割を占めている。持家派の理由では、「家賃を支払い続けることが無駄に思えるから」が52.9%と最も多く挙げられた。

賃貸派の理由としては、「住宅ローンに縛られたくないから」 が41.8%と最も高く、次いで「天災時に家を所有していることがリスクになると思うから」、「税金が大変だから 」が続いている。

画像は”不動産の日アンケート”より引用

既存住宅(中古住宅)への抵抗感についても調べている。

既存住宅(中古住宅)への抵抗感は、「まったく抵抗がない」と答えたのは13.5%、「キレイであれば抵抗はない」が39.8%、あわせて53.3%と約半数は抵抗感が薄い結果となった。

安心R住宅・瑕疵保険・インスペクションの認知有無について調べると、安心R住宅の認知率は6.4%、瑕疵保険の認知率は16.3%、インスペクションの認知率は7.7%となっている。

それぞれの内容は、次のサイトでチェックできる。

国土交通省のサイトでは、「安心R住宅」とは、耐震性があり、インスペクション(建物状況調査等)が行われた住宅であって、リフォーム等について情報提供が行われる既存住宅との説明がある。

日本ホームインスペクターズ協会では、「ホームインスペクション(住宅診断)」について、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行なう専門業務としている。

JIO(日本住宅保証検査機構)では、「住宅かし保険」について、「瑕疵(かし)」が発生した場合の補修費用を補償する物と説明している。また、瑕疵とは、契約に従って実行(住宅の引き渡しや工事の完了)したものの、約束どおりの性能・品質が確保されていないこと、となっている。

住宅の賃貸・購入、新築・中古といった選択をする際の、参考となるだろう。

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