親のかかわりが、教育費の効果を高める。幼児期から小学生の家庭教育調査

ライフプランニング・リタイアメントプランニング

ライフプランでは、子どもの教育費に注目することがある。

文部科学省の「平成28年度子供の学習費調査の結果について」では、保護者が支出した1年間・子供一人当たりの経費(学校教育費,学校給食費,学校外活動費)を調べている。

「学校外活動費」は、学習塾・習い事などへの支出を含む。

公立幼稚園で234,000円、私立幼稚園で482,000円、公立小学校で322,000円、私立小学校で1,528,000円といったデータが確認可能だ。

ではその時期、教育費の効果として、子どもはどのように発達するのか。親とのかかわりを含めた調査が行われている。

幼児期から小学生の家庭教育調査・縦断調査

画像はプレスリリースより引用

2019年2月25日、ベネッセ教育総合研究所が、「幼児期から小学生の家庭教育調査・縦断調査」の結果を公開した。

子どもを持つ保護者402名を対象に、2012年1月~2018年3月にかけて、毎年実施したものだ。

本調査は、3歳児から小学4年生までの7年間、同じ子どもの様子や保護者の意識の変化を追っている。

幼児期から児童期にかけての、子どもの育ちや保護者の関わりを、明らかにすることが目的だという。

調査では、幼児期の学習準備として、3つの軸の《生活習慣》、《学びに向かう力》、《文字・数・思考》を設定している。

《生活習慣》 は、生活リズム、食事、あいさつ、片付けなど、生活していくために必要な生活習慣全般。

《学びに向かう力》は自分の気持ちを言う、相手の意見を聞く、物事に挑戦するなど『好奇心』・『自己主張』・『協調性』・『自己抑制』・『がんばる力』の5つの力・

《文字・数・思考》文字や数の読み書き、順序の理解など小学校段階での学習につながる、『文字』・『数』・『言葉』・『分類する力』の4つの力だ。

調査の結果では、

1. 幼児期に『がんばる力』が高い子どもほど、小学校低学年(1~3年)で『がんばる力』も引き続き高い傾向にある。

2.小学校低学年で学習態度や『がんばる力』が身についていると、小学4年生での言葉のスキルや思考力が高くなる。

3.親の関わりでは、子どもの意欲を大切にする態度や思考の促し(子どもが自分で考えられるように働きかけること)が、幼児期から児童期にかけての『がんばる力』に影響を与えている。

といったことが明らかにされている。

教育費をかけるとともに、親のかかわりを適切に行うことで、子どものスキルや思考力をより高められるようだ。

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教育費、親のかかわりといった面で、活用できそうだ。

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