2020年6月25日、アスタミューゼが、「データサイエンティスト」について分析した結果を公表した。
アスタミューゼは、研究職、技術職、開発職、専門職などの理系プロフェショナルを中心とした採用プラットフォーム「転職ナビ」「SCOPE」を提供する企業。
同社の約60万件の求人票データから、いま注目される「データサイエンティスト」について分析した。
調査期間は、2019年2月1日~2020年1月31日。
まず、データサイエンティストの求人票における年収(下限)の平均は466.3万円だった。
これは国税庁が発表する、日本の平均年収429.6万円を上回る数字。
また、年収(上限)の平均は844.7万円。年収1000万円がもっとも大きなボリュームゾーンで24.8%となっている。
スキルや経験によっては年収は高くなる。
調査では、「データサイエンティストの募集職種」についても調べている。
結果、「インターネット・広告・メディア」「コンサルティング・リサーチ」「IT・通信」「機械・電気」が10%を超えた。
上位は、いわゆるデジタルマーケティングの業種が占めている。
また「機械・電気」といったメーカーも増えている。
さらに昨今、話題のFinTechすなわち「金融」、ほかにも「素材・化学・食品」「医薬品・医療機器」「建設・プラント・不動産」「小売」といった分野からの採用も多くなっているという。
データサイエンティストの必須条件は何か。求人票から、必要条件として頻出する単語を抽出し、5%以上のものを抜粋している。
その結果、上位は「SQL」34.3%、「英語」30.5%、「Python」23.8%、「機械学習・深層学習・AI」21.9%、「R」21.0%だった。
必要条件を見ていくと、「Excel」や「Access」などの基本的なデータ分析は大前提であり、「SQL」がトップでほぼ必須。
「英語」は一般的なビジネスパーソンと同様に高く、プログラミング言語は「Python」が中心、さらに「機械学習・深層学習・AI」のスキルも重要視される。
また「プロジェクトマネジメント」が6.7%と上がっており、組織やプロジェクトを統率できる能力も一部では必要のようだ。
調査からは、データサイエンティストという仕事に必要なスキルや、募集が多い分野、収入の水準を知ることができる。
仕事については、スキルやキャリアなど、自分でプランを立て実行していく必要が高まっている。
人生や収入の目標を立てて実現するには、積極的に情報を集めることが役立ちそうだ。
★そのほかのニュースは@igawasin5でチェック。