2022年10月3日、さわかみ投信が、「#投機よりも投資を プロジェクト」始動を発表した。
同社では、「投機」とは、短期で売買を繰り返し、自己利益のみを追い求めること。「投資」とは、長い目で相手を応援し、経済・社会の成長を目指す結果、共に利益を分かち合うこと、と定義。
日本人の多くが「投資はギャンブルに近いもの」というイメージを持っていることに危機感を感じ、「投資」とは何か、考えるきっかけを創造するという。
取り組みとして次の3つをあげている。
・報道の在り方を考える「メッセージ広告」
・これって「投資」「投機」?投資と投機について考える「屋外広告」
・上場企業経営層の声をのせた「メッセージトラック」
また同社ではプロジェクト開始に合わせて、「上場企業・投資家・投資未経験者の『株式投資』のホンネ調査」の結果を公表している。
調査期間は、2022年9月6日~7日、 9月17日~19日。調査対象は、650名(役員含む経営者50名、個人投資家200名、機関投資家200名、投資未経験者200名)。
結果は次のとおり。
・投資未経験者の約8割が「投機」と「投資」の違いを理解していない
・「投資はギャンブルに近いもの」と、投資未経験者の約8割がイメージ。理由の約半数は、ニュースでよく”投資トラブル”として扱われるから
・投資家でも、「投機」と「投資」の違いを、自信を持って理解できていると回答した人は、24.3%
・「投機」に困っている上場企業経営層は60.0%。そのうち、株主からのプレッシャーを感じ、中長期的に意思決定がしにくいと回答した上場企業経営層が70.0%存在
・会社経営において将来の企業価値向上が大事だと感じている上場企業経営層のうち、実際、長期的な目線で意思決定ができている上場企業経営層は半数ほど。その背景の一つに「投機的株主の存在」
老後の生活資金など、長期的な資産形成に、投資の話は欠かせない。
投資に対し、危険なギャンブルというイメージを強く持っていれば、ファイナンシャルプランニングに支障をきたすこともありえるだろう。
個人の長期的な資産形成と、経済の健全な成長のためには、投資と投機についてよく考え、話し合う機会が必要なのかもしれない。
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