2021年5月11日、三井住友DSアセットマネジメントが、マーケットレポート「ESG投資で参加する『SDGs』」を発行した。
SDGsは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」。
「貧困」「飢餓」「健康」「教育」「ジェンダー」「クリーンエネルギー」といった、私たちが解決を目指す全部で17の目標(ゴール)と、それをさらに具体化した169のターゲットの総称のことだ。
一方、ESG投資とは、環境・社会的責任・企業統治といった非財務情報に着目した投資のこと。
レポートでは、『SDGs』を「目標」とすると、ESG投資はこの目標を達成するための一つの「手段」と位置付けている。
ESG投資を通じ、社会問題に取り組む企業を応援することで、『SDGs』に参加することができるのだという。
ESG関連株式ファンド(投資信託)への資金流入は、2018年以降の累計(4月28日時点)で約3,800億ドル(約41兆円)に達している。
レポートによると、ESG投資が急拡大する一方で、ファンドの選別に注意が必要だという。
「グリーンウォッシング」と呼ばれる行為がおこなわれ、名ばかりのESGファンドも存在するとのことだ。
これに対しては、偽装を見分けるため、欧州では「サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)」が導入されている。
投資の際にはファンドの見極めも重要になるようだ。
同じような時期に登場した、SDGsとESG投資。
一方は国連が採択した「持続可能な開発目標」で、もう一方は企業の環境・社会的責任・企業統治に着目した投資手法だ。
ESG投資の対象となる企業には、SDGsの目標達成につながる事業を展開するものもあるだろう。
事業とSDGsの関連性が明示されていることもある。
しばらく注目されそうな2つのキーワードを、上手く使えるようにしておきたい。
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