”高齢者”の金銭管理の支援で、「プリペイドカードサービス」使った実証実験が始まる

相続・事業承継設計

2022年5月17日、KAERUが、成年後見制度および日常的な金銭管理の支援において、お買いものアシスタント機能付きプリペイドカードサービス「KAERU(かえる) 」の導入による実証実験を開始することを発表した。

実証実験は、兵庫県加古川市および、加古川市社会福祉協議会との連携によって実施される。

KAERUは、超高齢社会の買いものをなめらかにするための、エイジテック/フィンテックサービスを提供する企業。

KAERUが発行しているプリペイドカードは、国際ペイメントネットワークブランドMastercardがついたプリペイドカード。

全国の加盟店で利用可能となっている。

また、「紛失時の利用停止」や「利用記録」「利用額の設定」などアシスタント機能がついているのが特長だ。

今回の実証実験では、プリペイドカードサービス「KAERU(かえる) 」を、成年後見制度および日常的な金銭管理の支援に導入する。

現在、「成年後見制度」および日常的な金銭管理支援が必要な人の金銭管理は、現金決済が中心だという。

「お金を何に使ったかわからない」「どこに置いたかわからない」といった利用者自身の生活のしづらさが課題となっている。

また支援専門職員が利用者へ日常的に使う現金を届ける場合、事務所を出発してから金融機関へ寄り、利用者宅へ伺い、事務所へ戻り支出等の支援内容を記録するといった流れを複数の利用者におこなっている状況。

そこで、現在の制度の運用方法に「KAERU(かえる)」を導入することで、利用者は、キャッシュレス利用ができるだけでなく、「お財布を無くしてしまう」「何をいつ買ったか忘れてしまう」「使いすぎてしまう」といった買いものにおける不安を軽減することができる。

支援専門職員は、金融機関に出向く必要がなくなり、現在手動で行っていたお金に関する記録も「KAERU(かえる)」のシステムを活用することで時間的コストを削減することができ、より多くの支援活動に時間を充てることができるようになる。

高齢化社会では、高齢者のお金の管理が1つの課題となっている。

キャッシュレス決済を応用した、エイジテック・フィンテックによるサービスの活用が、課題の解決を進めることになりそうだ。

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